土地転売に関することなら

自分の土地を転売する場合は問題ありませんが、土地の転売には相続が絡んでくることがあります。

土地を売ることができるのは、その土地を所有している人です。不動産の権利関係は不動産登記簿に記載されており、たとえ親族であっても、自分名義でない土地を勝手に売ることはできません。このため、土地の相続には様々な問題が起こりやすくなります。

相続には、亡くなった人の親族など複数の人間が関係してきます。遺言での指定や法で定められた通りに相続される場合は良いのですが、生前の家族問題、介護や同居など様々な事情が絡むことで、遺産の分割をめぐりトラブルになることが多々あります。特に不動産は分割が難しく、問題を引き起こしやすい傾向にあります。

遺産分割協議がなく、土地の所有者が決まっていない状態のままで売却する場合には、各相続人が法定相続に基づいて共同相続したとみなされます。

これにより、土地を担保に融資をしていた銀行は資金の回収ができなくなり、大量の不良債権を抱えることになります。そのような状況下で銀行は簡単に資金を融資することができなくなり、世の流れに反発するかのように不況の波が流れてきます。

原則として、相続された土地は相続人全員の共有財産となるので、転売しようと思っても相続人全員の同意がなければ売却はできません。

まずは専門家にきちんと相談した上で、誰が何を相続し、どのタイミングで売却するかを決めた方が良いでしょう。